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楽しく、小学校受験に役立つ寝る前のお話

妖怪シリーズ〜ターボおばあさんから逃げ切れ〜

怖い話しがいいとのリクエストに
怖すぎないように
ダンダダンのターボババアを元に
お話を考えました
追いかけっこが大好きな息子
は大興奮でした

パパが小学生だった頃、近所に「ターボおばあさん」という妖怪が出るという噂のトンネルがあった。

そのトンネルは、夕方になるとヒグラシの声が響き、ひんやりとしていて、なんだか少し怖い場所だった。

「ターボおばあさんは、ものすごく足が速いんだ。でもね、トンネルのある町の外には出られない地縛霊なんだって。」

そんな話を聞き、パパとタケルくんはちょっぴりドキドキしながら探検に行くことにした。

ターボおばあさん、現る…

トンネルの前に立つと… 「ひゅぅぅぅぅ……」 冷たい風が吹き、トンネルの奥から聞こえるのは

「ザッ…ザッ…ザッ…」

まるで、誰かが歩いているような音。

「ねえ、今の音、聞こえた…?」

タケルくんが小さな声でつぶやいた、そのとき

背筋がゾクッとした。

目を凝らしてみると、、

そこには……

ターボおばあさんが立っていた!!!

ボロボロの着物をまとい、長い髪が風に揺れ、ギョロリと光る目でじっとこちらを見つめている。

そして、急に恐ろしい表情になり、すごいスピードで近づいてきた

逃げろ!!!

「う、うわぁぁ!!」

パパとタケルくんは、全速力で駆け出した!!!

しかし

「うふふふふ……ムダさぁ……」

ターボおばあさんは、スーッと足を動かしただけなのに、まるで風のようにものすごい速さで迫ってくる!!

「速い!!! 速すぎる!!!」

どんどん距離が縮まる!!!

ここでパパは考えた!

「そうだ! わざと急に角を曲がれば、ターボおばあさんも減速するはずだ!」

二人はトンネルを抜け、すぐそばの細い路地へ急カーブ!!

「……これで撒ける!?」

しかし!!

スゥッ…!

なんと、ターボおばあさんは曲がらずに、まるで霧のように壁の向こうから現れた!!!

「ひっ!!」

「ならば…!!!」

パパはタケルくんの手を引きながら、ジグザグに走り出した!

「こうすれば…すぐには追いつけないはず…!」

「……ムダだよォ……」

気づけば、ターボおばあさんも全く同じ動きでジグザグ走りをしている!! しかも、少しずつ…確実に…距離が縮まっている!!!

「ヤバイ!!」

そこで、パパがひらめいた!

「タケルくん!あそこの竹林に入るぞ!!」

二人は竹が生い茂る細い道へと突っ込んだ!

竹がバサバサと揺れ、道が見えにくくなる!

「これなら追いかけにくいはず!」

…が、しかし。

シュバッ!!

ターボおばあさんは竹をスーッとすり抜けて、まったくスピードを落とさず迫ってくる!!

「ヒィィ!! どうすれば…!?」

「そうだ!!」

タケルくんは、竹の枝を掴んで思いっきり引っ張った!! そして、パッと手を離すと——

バシィィィィン!!!!!

戻った竹がしなって、ターボおばあさんの目の前にバッサリ!!!

「うぐぐ…!」

ターボおばあさんが一瞬、立ち止まった!!

「いまだ!!!」

パパとタケルくんは竹林を抜け、坂道を駆け下りる!!

でも、ターボおばあさんは再び動き出し、スーッと地面を滑るように追いかけてくる…!!!

町の外へ!!

「もうダメだ! 町の外へ行くしかない!!」

町のはずれまで、あと少し!!!

しかし……

「ザッ…ザッ…ザッ…」

ターボおばあさんの足音が、すぐ背後に迫る!!

背中に、ひんやりとした手の気配を感じる……!!!

あとちょっと…!!!

「うおおおおお!!!」

パパとタケルくんは、ついに町の外へ飛び出した!!

……ピタッ。

ターボおばあさんの足音が止まった。

ゆっくり振り返ると、そこには……

見えない壁にぶつかるように、ターボおばあさんがこちらをギロリと睨んでいた。

「うぐぐ……」

「町の外には…出られない……」

ターボおばあさんは、ギリギリと歯ぎしりしながら、じりじりと後ずさり…

やがて、スゥ…と霧のように消えていった。

「はぁ、はぁ… 逃げ切った…!」

パパとタケルくんはホッと胸をなでおろし、急いで家へ帰った。

それから、ターボおばあさんの噂は消え、トンネルにはもう誰も近づかなくなったんだって…。

パパタケルくんとパパではパパが足がはやい
パパパパとターボおばあさんではターボおばあさんが足がはやい
パパダチョウはパパより早くターボおばあさんより遅い
パパ足が速い順はどうなる
パパ季節は
息子ヒグラシが鳴いていたから夏